ドイツ EVメーカーテスラの工場近くで火事 生産停止 放火か

ドイツ東部にあるアメリカの電気自動車メーカー、テスラの工場の近くで火事が起き工場は生産を停止しました。

地元の警察は何者かによる放火とみて捜査を始めたことを明らかにしました。

ドイツ東部ブランデンブルク州にあるテスラの工場の近くで、5日朝、送電線の鉄塔が燃える火事が起きこの影響で電力供給を受けられなくなった工場は生産を停止しました。

地元メディアは、環境保護などをめぐって極端な思想を掲げる左派の過激集団が工場を妨害するため火をつけたと主張する声明を出していると伝えていて、警察は放火とみて捜査を始めたことを明らかにしました。

州当局によりますと、この集団は2021年にも同じ工場への電力供給設備に火をつけたと主張しています。

テスラにとってブランデンブルク州にある工場はヨーロッパで初めての生産拠点で1万2000人以上が働き、電気自動車を生産しています。

火事を受けて会見した工場の担当者は、復旧には時間がかかるため少なくとも今週の生産再開は難しいという見通しを明らかにしました。

火事について、イーロン・マスクCEOは「化石燃料で走る車ではなく、電気自動車の生産を止めることは非常にばかげたことだ」などとSNSに投稿し、非難しています。