トヨタ ブラジルに約3300億円投資 環境配慮車優遇で投資相次ぐ

トヨタ自動車は、南米・ブラジルでのハイブリッドシステムを搭載した新型車の生産などに向け、2030年までにおよそ3300億円を新たに投じると発表しました。

ブラジル政府は環境に配慮した車を生産する企業を優遇する方針で、自動車各社による大規模な投資計画の表明が相次いでいます。

トヨタ自動車は5日、ブラジル・サンパウロ州のソロカバにある主力工場で式典を開き、2030年までに州内の工場に110億レアル日本円でおよそ3300億円を新たに投じると発表しました。

ガソリンより二酸化炭素の排出量が少ないエタノールでも走行できる「フレックス車」に、ハイブリッドシステムを搭載した「フレックス・ハイブリッド車」の新型車などを生産するとしています。

地元には2000人の直接雇用が生まれるとしていて、ブラジルのルーラ大統領は「ブラジル経済における重要な一歩だ」とSNSに投稿して、歓迎しました。

南米最大の経済規模をもつブラジルは中南米各国への自動車の輸出拠点にもなっていて、ブラジル政府は、環境に配慮した車を生産する企業を税制面で優遇する方針を示しています。

このため、ことしに入り、ドイツのフォルクスワーゲンやアメリカのGM=ゼネラル・モーターズ、それに韓国のヒョンデ自動車など自動車各社による大規模な投資計画の表明が相次いでいます。