“試験で教本の閲覧認める” 那覇空港でも ANAグループ会社

全日空とそのグループ会社が、羽田空港の制限区域内で車を運転するための試験を実施した際、受験した社員に教本の閲覧を認めていた問題で、別のグループ会社が沖縄県の那覇空港でも同じ不正を行っていたことがわかりました。

新たに不正がわかったのは全日空のグループ会社で沖縄県に拠点を置くANA沖縄空港です。

全日空によりますと去年2月から12月の間、那覇空港の制限区域内で車の運転するための試験を実施した際、5回にわたって受験した社員11人に対して国の安全管理規程に違反して教本の閲覧を認めたということです。

会社の聞き取りに対して試験の監督者は「合格ラインに達している社員に試験が終わる10分前に不安だった問題を教本で確認させた」と話しているということです。

この11人はいずれも合格しましたが、現在は資格を取り消しているということです。

ANAホールディングスは「このような事象を発生させたことを深くおわび申し上げます。皆様の信頼を回復できるよう適切な受験を徹底してまいります」とコメントしています。

この問題では2月、いずれも羽田空港を拠点とする日本航空の子会社、ジャルロイヤルケータリングで不正が発覚し、その後、別の子会社、JALスカイ、全日空、全日空のグループ会社ANAエアポートサービスでも同様の不正が明らかになっています。