千葉県東方沖 地震活動活発化 “震度5弱程度起きる可能性も”

先月下旬以降、地震活動が活発化している千葉県東方沖やその周辺では5日未明から朝にかけて、震度2や1の揺れを観測する地震が4回起きるなど活動が続いています。政府の地震調査委員会は、今後、震度5弱程度の強い揺れを伴う地震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけています。

千葉県東方沖を中心とする地域では先月26日以降、地震活動が活発になり、千葉県などでは先月29日から今月2日にかけて3日連続で震度4の揺れを観測しました。

気象庁によりますと、震度1以上の地震はおとといから4日にかけては一時的に減少していましたが、5日は午前2時6分には千葉県の一宮町と睦沢町、それに長南町で震度2の揺れを観測する地震が起きるなど、未明から朝にかけて震度2や1の揺れを観測する地震が4回相次いで発生しました。

先月下旬から5日午後5時までに震度1以上を観測した地震の回数は36回となっています。

政府の地震調査委員会は地震活動が活発になったのとあわせて、陸側と海側のプレート境界がゆっくりとずれ動く「スロースリップ」が起きているとみられ、過去にこの地域で繰り返し確認されている現象だとしています。

過去の地震活動から考えると、今後、最大で震度5弱程度の強い揺れを伴う地震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけています。