葛西臨海水族園 リニューアル概要まとまる ガラスドーム保存へ

東京都は、老朽化に伴ってリニューアルの計画を進めている都立葛西臨海水族園について、基本設計の概要をまとめ、特徴的なガラスドームについては保存するとしています。

都は、平成元年に開園した都立葛西臨海水族園について、水槽のアクリル板のほか、ろ過器や配管などの設備が老朽化しているとして、リニューアルの計画を進めていて、このほど基本設計の概要をまとめました。

それによりますと、新たな水族園は既存施設の北側に建設するほか、人気を集めているマグロの水槽については、現在の水量のおよそ1.4倍にあたる3000トンの巨大なものに変更して、より迫力ある展示にするということです。

また、世界的な建築家の谷口吉生さんが手がけた特徴的なガラスドームについては保存し、今後、具体的な利用方法について検討していくとしています。

このほか、新たな水族園の建設に伴って敷地内の1700本の樹木のうち、800本は移植して、移植しても枯れるなどと判断した600本については、伐採する方針だということです。

建設工事は3年後の令和9年9月に完了し、翌年の3月に新たな水族園が開園する予定です。