経産省 地域の書店振興にプロジェクトチーム立ち上げへ

ネット通販や電子書籍の普及などを背景に全国的に書店が減少する中、経済産業省は、地域の書店の振興に向けたプロジェクトチームを立ち上げ、新たな支援策を検討していくことになりました。

ネット通販や電子書籍の普及などを受けて全国的に書店が減少し、書店や出版社などでつくる「出版文化産業振興財団」によりますと、書店が1つもない自治体は全国のおよそ4分の1にのぼっています。

こうした中で経済産業省は、書店には地域の文化拠点としての役割があるとして、振興に向けた部局横断のプロジェクトチームを立ち上げることになりました。

今後、書店の経営者を呼んで意見交換を行い、さまざまな工夫により利用客を増やすことができた事例などを全国の書店に紹介するとともに、事業承継の課題などを把握し、新たな支援策を検討していくことにしています。

齋藤経済産業大臣は、5日の閣議のあとの会見で「書店は、日本人の教養を高める重要な基盤で、書店に出かけることで新しい発見があり視野も広がる。同じ問題意識があるフランスや韓国の事例も参考にしながら、危機感を持って何ができるか考えていきたい」と述べました。