北朝鮮 米韓合同軍事演習の中止を要求 “代価を払うことに”

4日から始まったアメリカ軍と韓国軍の定例の合同軍事演習について、北朝鮮国防省は談話を発表し、演習の中止を要求した上で、両国に対し「誤った選択の代価を払うことになる」として、対決姿勢を強調しました。

アメリカ軍と韓国軍は、3月14日までの11日間の日程で、朝鮮半島有事を想定して「フリーダム・シールド=自由の盾」と名づけた定例の合同軍事演習を韓国で行っていて、去年春のおよそ2倍の野外機動訓練が予定されています。

これについて、北朝鮮国防省は、5日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」を通じて報道官の談話を発表しました。

談話では「無分別な軍事演習を強く糾弾し、これ以上の挑発的な行動を中止するよう厳しく警告する」と演習の中止を要求しています。

そのうえで「朝鮮半島の安全保障環境を統制するため、軍事活動を続ける。アメリカと大韓民国は誤った選択の代価を払うことになる」として、対決姿勢を強調しました。

北朝鮮は、1年前の演習期間中にICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星17型」や、短距離弾道ミサイルなどを相次いで発射していて、米韓両軍は警戒を強めています。