岸田首相 持続的な賃上げ実現へ 13日「政労使会議」開催で調整

物価上昇を上回る持続的な賃上げの実現に向けて、岸田総理大臣は、春闘の集中回答日となる来週13日に、政府、経済界、労働界の3者による「政労使会議」を開く方向で調整しています。
去年を上回る賃上げへの協力を重ねて呼びかける方針です。

日経平均株価が初めて4万円を突破して史上最高値を更新し、岸田総理大臣は政権の経済政策が市場から前向きな評価を受けているとの認識を示した上で「こうした動きを定着させるため、構造的な賃上げを含む好循環が実現できるよう取り組んでいく」と強調しました。

そして岸田総理大臣は、来週13日に、政府、経済界、労働界の3者による「政労使会議」を開く方向で調整に入りました。

会議は、ことし1月に続く開催となり、経団連の十倉会長ら経済団体の代表や、連合の芳野会長などが出席する見通しで、岸田総理大臣は、去年を上回る賃上げへの協力を重ねて呼びかける方針です。

13日は、春闘で大手企業の経営側が労働組合に一斉に回答を示す集中回答日で、政府としては、この日にあわせて開くことで、賃上げの機運をより確かなものにし、その後の中小企業の賃金交渉にも波及させたい考えです。