1月の農林水産物と食品の輸出額 去年同月比15%増 農水省

ことし1月の農林水産物と食品の輸出額は、香港や台湾向けが好調だったことなどから、去年の同じ月より15%増えました。農林水産省は、旧正月の「春節」を前に贈答用の需要が伸びたためではないかと分析しています。

農林水産省の発表によりますと、ことし1月の農林水産物と食品の輸出額は864億円と、去年の同じ月より117億円、率にして15%増えました。

国や地域別に見ると
▽最も輸出額が多かった香港向けは真珠やなまこなどの輸出が伸びて、去年より16%
▽台湾向けも赤く、縁起がよいとされるりんごや、ホタテなどが伸びて、去年より61%、
それぞれ増えました。

農林水産省は、ことしは2月が旧正月の「春節」だったことから、それを前に贈答用の需要が伸びたためではないかと分析しています。

一方、日本産水産物の輸入を停止している中国は、ホタテなどでゼロの状態が続き、全体の輸出額はプラス2%とわずかな伸びにとどまりました。

農林水産省は「毎年1月と2月は春節の時期のずれによって、輸出額が大きく振れるため、ことしも2月の輸出の状況を見て、全体の傾向を判断したい」と話しています。