ロシア側 先月の死傷者 1日平均1000人近く 軍事侵攻後 最多か

イギリス国防省は、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシア側の先月の死傷者が1日当たり1000人近くにのぼり、侵攻後の2年間で最も多くなったとの見方を示しました。

イギリス国防省は3日、ロシア側の1日当たりの平均の死傷者の推移を月ごとに示したデータを公表しました。

それによりますと去年11月と12月に初めて900人を超え、先月は983人となり2年前の侵攻開始以降、最も多くなったとしています。

イギリス国防省は「犠牲者の増加は消耗戦をいとわないロシアの姿勢を示すものだ。人的損傷は大きいものの結果としては前線でロシアがウクライナ側への攻勢を強めている」と指摘しています。

そして、この2年間のロシア側の死傷者の合計は35万5000人以上にのぼるという見方を示しています。

一方、ロシア国営のタス通信は4日、中部のサマラ州で、何者かによって鉄道にかかる橋に爆発物が仕掛けられ、爆発が起きたと伝えました。

この爆発によるけが人はいなかったということです。

鉄道はロシア軍にとって武器や人員の輸送に欠かせない重要なインフラで、ロシアのインターファクス通信はことし1月、鉄道施設への破壊活動がこの2年間で184件起きていると伝えています。

ロシア政府はこれまでにウクライナが関与した破壊活動が相次いでいると非難しています。