北海道 置戸町 雪不足でスキー場オープンできず今季の営業断念

雪不足でオープンできずにいた北海道置戸町にあるスキー場が、今シーズンの営業を断念しました。

北海道置戸町の「南ケ丘スキー場」は、例年、12月下旬にオープンしますが、今シーズンは深刻な雪不足のため、2月に入ってもオープンできない状態が続いていました。

2月下旬に、ようやくまとまった雪が降りましたが、整備車両で圧雪すると、雪の厚みは10センチほどにとどまり、安全な滑走に必要な30センチを確保することができませんでした。

スキー場を管理する町は、今後も十分な雪が見込めないことや、気温の上昇でゲレンデ状況の悪化が予想されることから、2月下旬、今シーズンの営業を断念しました。

町によりますと、シーズンの営業が1日もできなかったのは、開業以来、初めてだということです。

こうした状況を受け、町内の小中学校は、スキーの授業の回数を減らしたうえで、近隣のスキー場で実施する対応をとったほか、3日に開催予定だった「全町スキー大会」も中止となりました。

置戸町社会教育課の天野照央さんは「開業の準備を進めていたので残念だ。来シーズンは雪が降ってオープンできることを祈っている」と話していました。