ひたちなか海浜鉄道 延伸区間の半分 2030年春 先行開業へ 茨城

茨城県ひたちなか市の第三セクター、ひたちなか海浜鉄道は国営ひたち海浜公園まで3.1キロを延伸し、このうち半分ほどの区間については6年後の2030年春に先行開業させる方針です。総事業費は126億円余りに上る見込みで会社や市は先行開業で採算性を高めつつ、計画を進めたいとしています。

ひたちなか市の第三セクター、ひたちなか海浜鉄道は年間200万人前後が訪れる国営ひたち海浜公園方面へ2期に分けて路線を延伸させる計画で、関係者によりますと、このうち1期目ではいまの終点の阿字ヶ浦駅から公園の南口付近までの1.4キロを、59億円余りかけて工事を行い6年後の2030年春に先行開業させる方針です。

その後、さらに海浜公園の西口付近まで工事を進める計画で、開業時期は未定ですが、延伸工事の総事業費は物価高騰などの影響もあって126億円余りが見込まれています。

ひたちなか市の大谷明市長は4日の市議会で、この計画が国から認可されたことを明らかにし海浜鉄道は3月中に国に工事の認可を申請する方針です。

厳しい経営環境が続く地方鉄道での延伸計画は極めて珍しく、海浜鉄道やひたちなか市としては先行開業で採算性を高めつつ、延伸計画を進めたい考えです。