トヨタ 不正で停止の2工場 生産ライン再稼働 全工場で生産再開

トヨタ自動車は、グループの豊田自動織機によるエンジンの認証取得の不正で停止していた2工場の生産ラインの稼働を4日再開し、すべての工場で自動車の生産が再開しました。

トヨタグループの豊田自動織機では、自動車用のエンジン3機種で認証手続きに必要な出力試験の違反行為が見つかり、国土交通省は、ことし1月、不正が見つかったエンジンの出荷停止を指示しました。

その後、一部で稼働を再開したのに続いて、国土交通省が先月27日、エンジンの基準適合を確認したとして、豊田自動織機に対する出荷停止の指示を解除したことを受けて、トヨタは4日、三重県と岐阜県にある2工場の2つの生産ラインの稼働を再開しました。

これにより停止したすべての工場で自動車の生産が再開しました。

このうち、三重県にあるトヨタ車体のいなべ工場では「ハイエース」や「アルファード」などの生産ラインがおよそ1か月ぶりに稼働し、4日朝はトラックなどの車両が出入りしていました。

グループで不正が相次ぐ中、トヨタは、従業員の負担軽減によって生産現場の余力をつくり、品質の向上などにつなげる方針を示していて、生産の遅れなどの影響については、無理のない範囲で対応したいとしています。