米大統領選 ヘイリー氏 ワシントンで初の勝利 共和党予備選挙

ことし秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党 共和党の候補者選びで、トランプ前大統領を追うヘイリー元国連大使が首都ワシントンで勝利しました。共和党内でのトランプ氏の優位は変わりませんが、一連の候補者選びでヘイリー氏が勝利するのは初めてです。

11月のアメリカ大統領選挙に向けた野党 共和党の候補者選びは、首都ワシントンで3月1日から3日間にわたって予備選挙の投票が行われ、3日に開票が行われました。

集計はすでに終了し、得票率は、
▽ヘイリー元国連大使が62.8%
▽トランプ前大統領が33.3%で、
ヘイリー氏が勝利しました。

ことし1月から始まった共和党の候補者選びでは、これまでに予備選挙などが行われた7つの州と、アメリカ領バージン諸島のすべてでトランプ氏が勝利していて、ヘイリー氏が勝利するのは、これが初めてです。

首都ワシントンは、リベラルな土地柄として知られ、トランプ氏が当選した2016年の大統領選挙の予備選挙でもトランプ氏は3位でした。

ただ、トランプ氏は、これまでの候補者選びで獲得した代議員の数でヘイリー氏を大きくリードしているほか、全米を対象にした世論調査の支持率でも、ヘイリー氏を60ポイント以上上回っていて、党の指名獲得に向けたトランプ氏の優位は変わっていません。