今回の地震の被災地では宿泊施設が不足し、がれきの片づけなどを行うボランティアの宿泊先の確保が課題になっています。
こうした中、珠洲市蛸島町のキャンプ場には、今月1日からボランティア向けにテントを使った滞在拠点が設けられています。
電源が使えるおよそ50のテントが設置され、最大で60人が宿泊できます。
キャンプ場内には仮設トイレがあり、近くの仮設風呂も毎日夕方から利用できます。
運営する支援団体は、今後、被災者や実家の片づけなどで一時的に滞在を希望する人も受け入れたいとしています。
ボランティア活動のため2泊3日で利用した東京の54歳の男性は「日帰りだと限られた時間での活動になってしまうので、泊まれる場所があってありがたかった」と話していました。
運営に携わる法政大学の水野雅男教授は「発災から2か月が過ぎてもボランティアが少ないことに危機感を感じている。手助けをしたいという人のニーズに応えていきたい」と話していました。
ボランティアの宿泊先確保 キャンプ場にテント設置 石川 珠洲
能登半島地震で活動するボランティアの宿泊先の確保が課題になる中、石川県珠洲市ではキャンプ場にテントを設置して、ボランティアの滞在拠点にする取り組みが始まっています。