西アフリカ ブルキナファソ 3つの村が襲撃され約170人死亡

西アフリカのブルキナファソで、3つの村が襲撃されおよそ170人が死亡したと地元当局が発表しました。イスラム過激派によるテロや襲撃が繰り返されていて、治安の悪化が深刻になっています。

ブルキナファソの捜査当局は、北部ヤテンガ県の3つの村が2月25日に襲撃されおよそ170人が死亡したと、3日までに発表しました。

AFP通信は現地の目撃者の話として、死者のうち数十人が女性や子どもだと伝えています。

当局は、村を襲撃した集団の特定につながる目撃情報を募るなどして、捜査を進めています。

ブルキナファソでは、2015年ごろから北部を中心にイスラム過激派によるテロや襲撃が繰り返されていて、2023年1年間でおよそ8500人が死亡し、200万人以上が国内避難民となっています。

また2022年、2度にわたるクーデターで軍事政権が成立して以降、ロシアに急接近しことし1月には、ロシア国防省傘下の準軍事組織の部隊がブルキナファソに到着し、政府軍の兵士の訓練などを行っています。

さらに、ブルキナファソの周辺国でもここ数年、イスラム過激派による治安の悪化が政情不安を招き、クーデターが相次ぐ事態となっていて、欧米諸国はこうした国々でのロシアの影響力拡大に警戒を強めています。