能登半島地震 液状化被害 富山市沿岸部の住民 被災者の会発足

能登半島地震で液状化の被害が相次いだ富山市の沿岸部の地区の住民が3日「被災者の会」を発足し、住宅への支援の拡充などを市に要望していくことになりました。

富山市の沿岸部の東蓮町地区では液状化の被害が相次ぎ、町内会長によりますとおよそ260世帯のうちおよそ70世帯で家が傾いたり地盤が沈んだりして、このうち11世帯が地区を離れたということです。

住民たちは支援が十分ではないとして3日「東蓮町地震被災者の会」を発足し、およそ50人が公民館に集まり、被害の現状などを話し合いました。

自宅が全壊した男性は「富山県西部の被害が注目されているが、富山市の方はあまり知られていない。十分な支援を受けるため地区全体で声をあげる必要がある」と話していました。

また、自宅が半壊や一部損壊とされた住民からは「半壊とはいえ住める状態ではなく公営住宅で暮らしている。新たな住まいを見つけるには現状の支援では厳しい」とか、「日に日に家が傾き悪化しているので、市に再調査をお願いしたい」といった意見が出されていました。

被災者の会では、支援金の額や対象の拡充、それに道路などインフラの復旧などを市や県に要望することにしています。

被災者の会の新村哲夫 会長は「一部損壊でも住めずに地区を離れる人も出ている。行政にはいち早く手厚い支援をお願いしたい」と話していました。