能登半島地震で被災 日本航空高校石川など 卒業式は山梨で

能登半島地震で被害を受けた石川県の日本航空高校石川などの卒業式が3日、系列校のある山梨県で行われました。

石川県輪島市にある「日本航空高校石川」と「日本航空大学校石川」は、能登半島地震で被害を受け、校舎での授業や寮での生活ができない状況が続いています。

このため両校の卒業式は、系列校の日本航空高校がある山梨県甲斐市で行われ、卒業生およそ280人が出席しました。

最初に地震で犠牲になった人たちに1分間の黙とうがささげられました。

このあと高校の卒業生を代表して赤星智紀さんに卒業証書が授与されました。

梅沢重雄 理事長は「今を一生懸命生きていくしかありません。自主独立の精神で歩んでください」と述べました。

また、両校の卒業生を代表して大学校の中嶋文香さんが「地震を経験し、当たり前の日常の大切さを知りました。今後もくじけず、前を向いて使命を全うしていきます」と述べました。

卒業式のあと高校の卒業生は「友達と久しぶりに会えてうれしかったです。地震のあと卒業式ができるとは思いませんでしたが、こういう形で開いてもらってありがたいです」と話していました。

一方日本航空高校石川の生徒およそ600人は当初、4月から甲斐市の日本航空高校で受け入れられることになっていましたが、調整が難航し、学校を運営する法人は、東京 青梅市の明星学苑青梅校で4月から受け入れられるめどが立ったと発表しました。