北海道 利尻山 雪崩 男女4人巻き込まれ女性1人が死亡

3日昼すぎ、北海道北部の利尻島にある利尻山で、バックカントリーと呼ばれる圧雪されていない斜面を滑っていたツアーのグループのうち男女4人が雪崩に巻き込まれました。
警察によりますと、このうちツアー客の女性1人が死亡し、ガイドとみられる男性1人も足の骨を折るけがをしました。
警察が当時の詳しい状況を確認するとともに、ツアーの安全管理に問題がなかったかについても調べることにしています。

3日午後0時半すぎ、北海道・利尻島の利尻山で、バックカントリーをスノーボードかスキーで滑っていたとみられる8人ほどのツアーのグループのうち、男女4人が雪崩に巻き込まれました。

警察によりますと、4人はいずれも近くにいた人などに救助されましたが、このうち意識不明の重体で搬送されたツアー客の40代くらいの女性の死亡が確認されました。

また、ツアーガイドとみられる20代くらいの男性が足の骨を折るけがをして病院で手当てを受けています。ほかの2人にけがはありませんでした。

気象台によりますと、3日正午の時点で山のふもとの天気はくもりで、気温はマイナス3.6度でした。利尻島には3日朝5時までなだれ注意報が出されていました。

警察がツアー会社の関係者などから話を聞いて当時の詳しい状況を確認するとともに、安全管理に問題がなかったかについても調べることにしています。

NHKが利尻空港に設置しているカメラの映像では、午後3時半前に北海道警察本部のヘリコプターが着陸し、救助されたとみられる1人がヘリコプターから待機していた救急車に移され、搬送されていく様子が確認できました。

また、午後4時20分前には、北海道の防災ヘリコプターが着陸し、救助されたとみられるもう1人が救急車で搬送される様子が確認できました。

利尻山とは

「利尻富士」とも呼ばれる独立峰の利尻山は標高が1721メートルあり、その雄大な景観から登山客などに人気があります。

地元の利尻富士町によりますと、冬場はバックカントリーのスキーやスノーボードを楽しむ人が多く訪れ、ガイドが引率するツアーも盛んに行われているということです。