寺の境内でプロレス リング上で特殊詐欺の被害防止を呼びかけ

プロレスラーとしても活動する埼玉県越谷市の寺の副住職が、境内に設けられたリングの上で警察官と一緒に特殊詐欺の被害防止を呼びかける寸劇を披露しました。

越谷市の「安国寺」の副住職、雫 有希さんは、プロレスラーとしても活動していて、2日は、寺の駐車場に設けられたリングでの試合を前に、警察官と一緒に寸劇を披露しました。

寸劇は、「キャッシュカードが悪用された可能性がある」という警察官を装った電話がかかってきたという内容で、犯人役のレスラーが被害者役の雫さんのもとを訪れ、ことば巧みにキャッシュカードを偽物にすり替える手口を紹介しました。

そして、警察官が知らない人にキャッシュカードや現金を渡さないよう、注意を呼びかけていました。

越谷市を管轄する越谷警察署では、去年1年間の特殊詐欺の認知件数が県内で最も多かったということです。

子どもと訪れた40代の女性は、「親に寸劇で学んだことを伝えたいです」と話していました。

雫さんは「寸劇で私がだまされた姿を目に焼き付けてもらい、詐欺の被害に遭う人が少なくなればうれしいです」と話していました。