ウクライナ オデーサをロシアが攻撃 少なくとも7人が死亡

ウクライナでは、ロシアのミサイルや無人機による攻撃があり、南部のオデーサでは生後4か月の乳児を含む少なくとも7人が死亡したほか8人がけがをしました。ウクライナのゼレンスキー大統領は「兵器供与の遅れが人命の損失につながっている」と述べ、防空システムなどさらなる軍事支援を急ぐよう訴えました。

ウクライナ軍などによりますと、1日から2日にかけて、東部や南部の都市などへ、ロシア側からミサイルや無人機による攻撃があり、このうち、南部のオデーサでは集合住宅が被害を受けました。

オデーサでは、壊れた建物からの救出活動が続けられ、ウクライナの非常事態庁などによりますと、これまでに生後4か月の乳児や3歳の子どもを含む少なくとも7人が死亡し、8人がけがをしたということです。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、ビデオメッセージを発表し「人々を脅すためのテロだ」とロシアを強く非難したうえで「防空システムなどの兵器供与の遅れが人命の損失につながっている」と述べ、欧米などに対し防空システムなどさらなる軍事支援を急ぐよう訴えました。

一方、ウクライナ空軍は、ウクライナ東部で1日、ロシア軍の戦闘爆撃機「スホイ34」を1機、撃墜したと発表しました。

ウクライナ側は、先月だけで、ロシア軍の早期警戒管制機「A50」のほか、「スホイ34」などの戦闘機、合わせて13機を撃墜したと発表していて、ゼレンスキー大統領は「何千人もの民間人の命を救い、地上部隊を助けることになる」として、ロシアの航空戦力への攻撃を続ける必要があると述べています。