自民 運動方針原案「解体的に出直す」政治資金問題を受け

自民党はことしの運動方針の原案をまとめ、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて「解体的に出直す」として、党機能の強化や政治資金規正法の改正などの法整備を早急に進める方針を示しています。

自民党がまとめたことしの運動方針の原案では派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を踏まえタイトルに「政治を刷新し、改革の道を歩む」と掲げています。

そして今回の問題で党全体に強い疑念が向けられていることを真摯(しんし)に反省し国民に深くおわびするとした上で「わが党みずからが変わらなければならず、解体的に出直す覚悟で不断の改革努力に最優先で取り組む」と強調しています。

派閥については「『お金』と『人事』から完全に決別することで、これまでの『派閥』から脱却し、二度と復活させない」と明記し、党機能やガバナンスを強化することや、政治資金規正法の改正などの法整備を早急に進める方針を示しています。

一方、憲法改正をめぐっては、ことし中の改正を実現するため、国民投票を通じて国民の判断をあおぐことを目指すとしています。

自民党はこの原案をもとに調整を進め、今月17日に開く党大会で運動方針を正式に決定することにしています。