石川 輪島の小学生 野球 日本代表の強化試合で始球式に

3月6日に行われる野球の日本代表の強化試合の始球式に、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の小学生が臨むことになりました。

始球式に臨むのは輪島市の小学6年生、徳野由子さんです。

石川県学童野球連盟によりますと、徳野さんは90人の応募者の中から選ばれ、3月6日に大阪で野球の日本代表がヨーロッパ代表との強化試合を行う際、キャッチャー役をつとめる七尾市の小学6年生、扇瑠花さんとともに始球式に臨みます。

徳野さんは学童野球チームでピッチャーを務めていて、2023年7月には石川県代表として出場した女子の全国大会で活躍し、ベスト8進出に貢献しました。

今回の地震で徳野さんの自宅はなんとか持ちこたえたということですが、通っている小学校は避難所になっていて、野球の練習をするのが難しく、父親の喜和さんとキャッチボールをしたり、グローブの手入れをしたりして本番に備えています。

徳野さんは「みんなに元気になってもらいたいから、地元の復興を願ってキャッチャーミットのど真ん中に投げたいです」と意気込んでいました。

父親の喜和さんは「娘が始球式に出ることを避難所の人に伝えたら涙を流して喜んでくれました。被災地の状況はあまり変わっていませんが、始球式で地域を元気づけてほしいです」と話していました。