石川 穴水町 中華料理店 2か月ぶり営業再開 常連客でにぎわう

能登半島地震の影響で多くの飲食店が休業している石川県穴水町で、中華料理店が2か月ぶりに営業を再開し、地元の常連客でにぎわいました。

石川県穴水町では今も一部の地域の断水が解消されておらず、多くの飲食店が休業しています。

このうち、町の中心部近くで20年前から続く中華料理店は先月中旬に水道が復旧したことから、店の片づけなど準備を進め、3月1日、2か月ぶりに営業を再開しました。

2日は午前11時すぎになると、再開を心待ちにしていた地元の常連客が訪れ、ラーメンやチャーハンなど慣れ親しんだ町中華を食べた客からは笑顔がこぼれていました。

20年前から家族で通い続けているという男性は「もう二度と食べられなくなるかもしれないと、ずっと心配していました。店主の元気な姿と地震前と変わらない味が戻ってきてくれて本当にうれしいです」と話していました。

中華料理店「香林」の店主、中橋政次さん(71)は「避難生活に加えて、いつ断水が解消するか見通しが立たない状況が続き、もうだめかもしれないと思うこともありました。多くの人の協力で店を再開できました。お客さんに喜んでもらえることが何より支えになります」と話していました。