米軍 オスプレイ飛行停止措置“来週にも解除見通し” AP通信

去年11月、鹿児島県屋久島沖でアメリカ軍の輸送機オスプレイが墜落した事故で、アメリカ軍が事故のあと取ってきた飛行停止の措置を来週にも解除する見通しだとアメリカのAP通信が伝えました。

去年11月、鹿児島県屋久島沖でアメリカ空軍の輸送機CV22オスプレイが墜落した事故では乗員8人全員が死亡しました。

この事故を受けて、アメリカ軍は去年12月、空軍のCV22だけでなく、海兵隊などが使用するMV22を含む、世界に配備しているすべてのオスプレイの飛行停止を発表し、事故原因の調査を進めてきました。

アメリカのAP通信は1日、複数のアメリカ政府当局者の話として、アメリカ軍が来週にも飛行停止の措置を解除し、飛行を再開させる見通しだと報じました。

それによりますと、オースティン国防長官は1日、空軍や海軍のトップをはじめとする軍の幹部と協議し、軍による飛行再開に向けた計画を承認したとしています。

また、当局者は来週、アメリカ軍の幹部が日本を訪問し、防衛省に飛行再開に向けた計画を説明する予定で、説明が行われるまでは飛行は再開しないと話しているということです。

今回の事故について、アメリカ軍は初期段階の調査結果として、「機体そのものの問題が事故につながった可能性がある」としていますが、機体のどの部分に問題があったのかなど、詳しい情報は明らかにしていません。