オランダ・ハーグにある国連の主要な司法機関、国際司法裁判所は1日、ガザ地区をめぐって中米ニカラグアがドイツを提訴したと発表しました。
訴状でニカラグアは、パレスチナの人たちに対するジェノサイドの危険性が認識されるなかで、ドイツはイスラエルに軍事的な支援を行っているほか、ガザ地区の支援を担っているUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関への資金拠出を一時停止し、ジェノサイドを助長しているなどと主張しています。
そして、裁判所に対し、ドイツがジェノサイド条約や国際人道法に違反していると認めるよう求めています。
さらに、裁判所が判決を言い渡すまでの暫定的な措置として、ドイツに対し、イスラエルへの支援を直ちに停止するほか、UNRWAへの資金拠出の一時停止の決定を撤回することなども命じるよう求めています。
ガザ地区の状況をめぐっては、イスラエル軍によるガザ地区での軍事作戦がパレスチナ住民の集団殺害などにあたり、ジェノサイド条約に違反しているとして、南アフリカがイスラエルを国際司法裁判所に訴えています。
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中米ニカラグア ドイツを国際司法裁判所に提訴 ガザ地区めぐり
イスラエル軍による攻撃が続くガザ地区をめぐって、中米のニカラグアは住民のジェノサイド、集団殺害の危険性が認識されるなかで、イスラエルを軍事的に支援しているなどとして、ドイツを国際司法裁判所に提訴しました。