ユーロ圏 2月の消費者物価 前年同月比2.6%上昇

ユーロ圏の2月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて2.6%上昇しました。2%台は5か月連続です。

EU=ヨーロッパ連合が1日に発表したドイツやフランスなど、ユーロ圏20か国の2月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて2.6%上昇しました。

一方、伸び率は前の月を下回りました。

内訳を見ますと、
▽食品などを含む項目は伸び率が4.0%と前の月より縮小し、
▽エネルギーはマイナス3.7%の下落となりました。

国別では、
▽ベルギーが3.6%と前の月を上回ったものの、
▽ヨーロッパ最大の経済国ドイツが2.7%
▽フランスが3.1%
と、いずれも前の月から縮小しました。

ユーロ圏のインフレ率は、これで5か月連続の2%台と、低下傾向にあります。

ヨーロッパ中央銀行は2%の物価目標に向けて、主要な政策金利を4.5%という高い水準で据え置いていて、当面は現在の金利水準を維持するものとみられますが、今後、金融引き締めの影響を見極めながら、いつ政策を転換するかが焦点となります。