【被害状況 1日】石川県 住宅被害 7万6000棟余

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は3月1日午後2時の時点で241人となっています。

石川県 241人死亡確認(人的被害 1日午後2時)

自治体ごとにみますと、
▽珠洲市で103人
▽輪島市で102人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人
となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いがあるのは、
▽珠洲市と能登町でそれぞれ6人
▽輪島市で3人のあわせて15人です。

内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり、体調を崩したりして命が失われるケースをいいます。

また、重軽傷者は、県内全体で1188人にのぼっています。

安否不明7人(1日午後2時)

能登半島地震で、石川県は安否が分かっていない人として、7人の氏名や年齢などを公表し、広く情報の提供を求めています。

今回の地震で、県は被害を受けた地域にいたとみられる人の所在の確認を進めています。

石川県は家族や親族などからの情報をもとに自治体を通じてまとめた、安否が分かっていない人、あわせて7人の名前、住所、性別、年齢を公表しています。

7人の住所はいずれも輪島市で年齢は56歳から94歳となっていて、県は、引き続き広く情報の提供を求めています。

連絡先は、石川県危機対策課、076-225-1306です。

石川県の避難者 1万1048人(1日午後2時)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、1日午後2時の時点で、462か所で合わせて1万1048人となっています。

自治体別にみますと、
▽七尾市が27か所で673人
▽輪島市が55か所で1950人
▽珠洲市が43か所で1198人
▽羽咋市が1か所で25人
▽かほく市が1か所で3人
▽津幡町が1か所で7人
▽内灘町が2か所で52人
▽志賀町が20か所で497人
▽中能登町が1か所で19人
▽穴水町が22か所で460人
▽能登町が36か所で568人
となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる18か所の「広域避難所」などに避難している人は、合わせて825人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は2か所で合わせて129人です。

このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は233か所で合わせて4642人です。

石川県の住宅被害 7万6000棟余(1日午後2時)

今回の地震で石川県内で被害が確認された住宅の数は7万6000棟余りとなっています。

石川県によりますと、1日午後2時現在で県内では能登地方を中心に7万6824棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて6022棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万5396棟
▽小松市では、全壊が1棟、半壊が58棟、一部破損が1996棟
▽輪島市では、全壊が3461棟、半壊が3292棟、一部破損が6326棟
▽珠洲市では全壊が3173棟、半壊が2486棟、一部破損が3783棟です。

▽加賀市では全壊が9棟、半壊が32棟、一部破損が1564棟
▽羽咋市では全壊が64棟、半壊が460棟、一部破損が2158棟
▽かほく市では全壊が8棟、半壊が232棟、一部破損が1299棟
▽白山市では一部破損が291棟
▽能美市では全壊が1棟、半壊が9棟、一部破損が1041棟
▽野々市市では一部破損が39棟
▽川北町では一部破損が19棟
▽津幡町では全壊が8棟、半壊が55棟、一部破損が1573棟
▽内灘町では全壊が102棟半壊が475棟一部破損が844棟
▽志賀町では全壊、半壊、一部破損があわせて6412棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町では全壊が9棟、半壊が47棟、一部破損が943棟
▽中能登町では全壊が49棟、半壊が704棟、一部破損が2230棟
▽穴水町で全壊が488棟、半壊が1406棟、一部破損が2069棟
▽能登町では、全壊が332棟、半壊が875棟、一部破損が4972棟
となっています。

石川県内 約1万8380戸で断水続く

石川県内では能登地方を中心に依然としておよそ1万8380戸で断水が続いていて住民は不自由な暮らしを余儀なくされていますが、石川県は1日、一部の地域を除いて3月末までには復旧するとの見通しを示しました。

石川県によりますと、能登半島地震の発生直後、県内ではおよそ11万戸で断水が確認され、徐々に復旧作業が進んでいますが、依然として能登地方を中心におよそ1万8380戸で断水が続いています。

自治体別でみると、
ほぼ全域で断水しているのが
▽珠洲市のおよそ4650戸です。

また、
▽輪島市がおよそ6400戸
▽七尾市がおよそ4000戸
▽能登町がおよそ2880戸
▽志賀町がおよそ200戸
▽内灘町がおよそ200戸
▽穴水町がおよそ50戸で断水しています。

石川県は1日、
▽穴水町と志賀町では3月上旬までに、
▽そのほかの市や町でも一部の地域を除いて3月末までには復旧するという見通しを発表しました。

石川県は能登地方では被災した浄水場の機能の回復をおおむね終え、配水管の漏水調査や修繕の作業に入っているとしていて、1日も早い復旧を目指すことにしています。

約570戸が停電(1日午前11時)

北陸電力送配電によりますと石川県の能登地方では、1日午前11時の時点でおよそ570戸が停電しています。

自治体別では
▽輪島市でおよそ410戸
▽珠洲市でおよそ130戸
▽能登町でおよそ20戸
▽七尾市でおよそ10戸
▽なっています。

北陸電力送配電は、停電しているのは土砂崩れなどで立ち入りが困難な場所や、建物が甚大な被害を受けるなど早期の復旧が見通せない地域が多く、交通手段の改善に応じて復旧を進めるとしています。