ビッグモーターで違法残業か 会社と工場長を書類送検

中古車販売会社「ビッグモーター」が去年、都内の店舗で働く整備士6人に違法な残業をさせていたとして東京労働局は1日、会社と工場長を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、東京 多摩市に本社を置く中古車販売会社「ビッグモーター」と、30代の工場長の男性です。

東京労働局によりますと、会社と工場長は去年2月、都内の店舗で車検などを行う整備士6人を労使が協定で取り決めた月80時間の上限を上回る違法な残業をさせていたとして労働基準法違反の疑いが持たれています。

労働基準法では一日8時間、週40時間を超えて働かせる場合は労使で協定を結んだ範囲内で残業を行わせることができますが、今回、残業時間は最も長い人で116時間に達していたということです。

東京労働局は「ビッグモーター」に以前から複数回、是正勧告を行っていましたが、改善が見られなかったことから、特別対策班が詳しく調べていたということです。

「ビッグモーター」はNHKの取材に対し「現時点では確認とれておらず、確認がとれた際はホームページにてリリースします」とコメントしています。