札幌 円山動物園の1歳“オスのライオン” 実は“メス”だった

札幌市の円山動物園で飼育されている1歳のライオン「クレイ」がオスではなくメスだったことがわかりました。園は今後、クレイが生まれた愛媛県の動物園に戻す方針です。

札幌市の円山動物園は1日に会見を開き、これまでオスのライオンとして飼育してきた1歳の「クレイ」がメスだったことがわかったと明らかにしました。

園によりますと、クレイは、2022年5月に愛媛県立とべ動物園で誕生し、生後20日の時点でオスと診断されていました。

2023年10月に、オスのライオンを探していた円山動物園に移りましたが、多くのオスで、たてがみの成長を確認できる1歳6か月を過ぎても成長が見られなかったことなどから、血液検査を実施した結果、メスだと判明したということです。

クレイは今後、とべ動物園に戻るということです。

円山動物園の林紘太郎飼育展示三担当係長は「人工保育で育つ中でオスと判定されていたため、性別を疑う動物園はない。これまでの成長段階では、オスとメスで飼育方法に変わりはなく、その点は問題ないと考えている。園としては、オスのライオンを展示できるよう努力したい」と話していました。

道外から観光に来ていた20代の男性は「びっくりしました。動物のことでも、まだまだわからないことってたくさんあるんだなと思いました」と話していました。

50代の女性は「実はメスだったという話を知って円山動物園に来ました。こちらの環境に慣れてきたと思っていたので、いなくなってしまうのは寂しいですね」と話していました。