NHK放送文化賞 詩人の谷川俊太郎さんなど6人に

放送事業の発展や放送文化の向上に功績のあった人たちに贈られるNHK放送文化賞の今年度の受賞者に、詩人の谷川俊太郎さんなど6人が選ばれました。

受賞が決まったのは次の方々です。

▽長年、土砂災害の専門家として災害対応や政策の立案にあたり、豊富な知見に基づいてNHKのニュースなどで視聴者へ危険回避の呼びかけや対策の提言などを行った山梨県富士山科学研究所客員研究員の池谷浩さん(80)。

▽特殊メークや特殊造形のパイオニアとして映画やテレビなどで活躍し、NHKのドラマでも年齢を重ねた容姿や傷などの自然な表現で貢献した特殊メイク・スーパーバイザーの江川悦子さん(70)。

▽米軍統治下の沖縄で県民向けの放送を立ち上げ、民放の役員やNHK沖縄放送局の前身にあたる沖縄放送協会の会長を歴任して沖縄におけるNHKと民放の二元体制の基礎を築いた元沖縄放送協会会長の川平朝清さん(96)。

▽大河ドラマ「真田丸」の「真田昌幸」役など時代劇から現代劇まで数々のNHKのドラマに出演し、教養番組「美の壺」では15年にわたってナビゲーターを務め美術作品の魅力を伝えてきた俳優の草刈正雄さん(71)。

▽NHK全国学校音楽コンクールで過去5回、課題曲の作詞を手がけて今も歌い継がれる名曲を生み出し、ことばの持つ力で日本の文化を支えてきた詩人の谷川俊太郎さん(92)。

▽東北地方を中心に全国800余りの農山村や漁村を訪れ、地域の課題や伝統文化の魅力を再発見してテレビ番組で紹介するなど地域の再生に貢献してきた民俗研究家の結城登美雄さん(78)。

以上の6人が、今年度の放送文化賞に選ばれました。