中国 製造業の景況感 景気判断の節目「50」5か月連続下回る

中国の2月の製造業の景況感を示す指数は、不動産市場の低迷の長期化などを背景に国内需要の停滞が続いていることから、景気判断の節目となる「50」を5か月連続で下回りました。

中国の国家統計局が製造業3200社を対象に調査した2月の製造業PMI=購買担当者景況感指数は、49.1となりました。

1月から0.1ポイント悪化し、景気のよしあしを判断する節目となる「50」を5か月連続で下回りました。

これは、不動産市場の低迷の長期化や厳しい雇用情勢を背景に国内需要の停滞が続いていることが主な要因です。

企業の規模別では
▽大企業が50.4
▽中規模な企業は49.1
▽小規模な企業は46.4となっていて、
中小企業で、節目の「50」を下回る状況が続いています。

一方、サービス業などの非製造業の景況感指数は旧正月の春節に伴う大型連休で旅行や飲食などの需要が増えたことなどから前の月から0.7ポイント改善して51.4となりました。

中国では、5日から重要政策を決める全人代=全国人民代表大会が開かれることになっています。

景気の先行きに不透明感が広がる中、政府が不動産市場の改善や内需の拡大に向けてどのような具体策を打ち出すのかが注目されています。