イラン議会選挙 保守強硬派が勢力拡大するかが焦点

イランで1日、4年に1度の議会選挙の投票が行われます。パレスチナのガザ地区やウクライナの情勢をめぐり、欧米との対立が深まる中、現政権の外交や軍事政策を支持する保守強硬派が勢力をさらに拡大するかが焦点となっています。

4年の任期満了に伴うイランの議会選挙は、290の議席をめぐって1日、投票が行われます。

イランは、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに無人機を供与していると欧米側から指摘されていますが、これを否定し対立を深めてきました。

また、イスラム組織ハマスの後ろ盾となり、ガザ地区で軍事作戦を続けるイスラエルやそれを支援するアメリカに強く反発しています。

今回の選挙では、欧米と対立するライシ政権の外交や軍事政策を支持し、議会で多数派を占める保守強硬派が勢力をさらに拡大するかが焦点となっています。

一方、立候補の事前審査を行う機関は、申請を受理した人のうち4分の1が審査で失格となったと発表しました。

失格した人の中には、おととしスカーフのかぶり方をめぐり広がったデモで、政権を批判した政治家などが含まれ、「公正な選挙ではない」としてボイコットを呼びかける声もあがっています。