ダイハツ 新たな経営陣のもと再発防止へ 国の認証取得不正受け

ダイハツ工業は国の認証取得の不正問題を受けて、1日に親会社のトヨタ自動車の中南米本部長を務めた井上雅宏氏が社長に就任し、新たな経営陣のもとで開発体制の見直しや組織風土の改善を進めていけるか、その手腕が問われることになります。

ダイハツ工業は、国の認証取得の不正問題を受けて、3月1日付けで親会社のトヨタ自動車で中南米本部長を務めた井上雅宏氏が社長に就任し、新たな経営陣のもとで再発防止策を進めるとしています。

不正問題をめぐっては、第三者委員会から、短期間での開発の推進や、組織風土などの問題点が指摘されていて、会社は2月に、開発スケジュールを従来の1.4倍の長さにすることや、部門間の人事ローテーションを活発にすることなどを柱とした再発防止策をまとめています。

井上新社長をトップとした新たな経営陣は、こうした再発防止策を着実に実行し、不正を繰り返さない組織づくりを進めていけるか、その手腕が問われることになります。

ダイハツは、国からの出荷停止の指示が解除された車種については順次、生産を再開していますが、その規模は、見通しが立ったものを含め、国内全体の生産台数の4割程度にとどまっています。