豊田自動織機 豊田鐵郎会長と大西朗副会長が退任へ

「豊田自動織機」は豊田鐵郎会長と大西朗副会長が退任し、後任の会長にトヨタ自動車の寺師茂樹エグゼクティブフェローが就任する人事を発表しました。認証取得の不正問題への対応が大きな課題となる中、経営体制の刷新が必要だと判断したとしています。

「豊田自動織機」の発表によりますと、豊田鐵郎会長は退任して相談役につき、大西朗副会長は退任して代表権のない取締役に就任するとしています。

後任の会長にはトヨタ自動車の副社長などを歴任し、現在はトヨタのエグゼクティブフェローを務めている寺師茂樹氏が就任するということです。

豊田自動織機では、フォークリフトや建設機械、それに自動車のエンジンで国の認証取得の不正が発覚し、今月22日には国土交通省から抜本的な改革を求める是正命令を受けています。

今回の人事について、豊田自動織機では「一連の不正問題を受けた引責辞任や処分ではない」としたうえで、「不正問題への対応が大きな課題となる中、経営体制の刷新が必要だと判断した」と説明しています。

会社では、この人事をことし6月に予定されている株主総会で正式決定するとしています。