月探査「アルテミス計画」訓練用の宇宙船や米海軍の船が公開

アメリカが中心となって進める国際月探査計画「アルテミス計画」で、地球に戻ってくる宇宙船を海で回収する訓練が行われ、訓練用の宇宙船や回収に使われた海軍の船が報道陣に公開されました。

日本も参加するアメリカの国際月探査計画「アルテミス計画」では、来年を目標に、宇宙飛行士を乗せた宇宙船が月を周回する試験飛行が行われる予定です。

この試験飛行を前に、月を周回したあと地球に戻ってくる宇宙船を回収する訓練が海上で行われ、28日、西部カリフォルニア州サンディエゴにあるアメリカ海軍の基地で、宇宙船「オリオン」の訓練用のモデルと回収に使われた海軍の船が報道陣に公開されました。

訓練用の宇宙船は実物と同じ大きさで作られていて、高さはおよそ3メートルあります。

訓練では実際に月を周回する宇宙飛行士が乗った宇宙船に回収チームがボートで近づき、安全に帰還させることができるか、確認が行われたということです。

訓練を担当したNASAの担当者は「4人の飛行士は真剣に訓練に取り組んでいた。訓練を通して多くのことを学んだと思うし、ミッション成功のために、フィードバックをくれたことに感謝している」と話していました。