被災地で活動 消防や警察が報告会 “関係機関で訓練や協議を”

能登半島地震の石川県の被災地で活動にあたった富山県の消防や警察が活動報告会を行い、関係機関が連携して訓練や協議を実施することの必要性などを訴えました。

富山県内の消防や警察は先月中旬以降、石川県珠洲市や穴水町などで行方不明者の捜索や避難所の体調不良者の搬送など支援活動にあたっていて、29日、富山市で県の活動報告会が行われ、およそ20人が参加しました。

はじめに新田知事が「被災地で得られた知見や課題を共有することで、今後の災害に備え、県の防災体制の強化につなげていきたい」とあいさつしました。

このあと、消防の担当者が、▽大型車両では通行できない道路があったため、災害に対応した小型車両を増やしたほうがいいとか、▽衛生状況が悪く隊員の中で感染症が広がってしまったため、衛生対策を強化する必要があるなどと報告しました。

続いて、警察の担当者は、携帯電話や無線がつながらなかったため、衛星電話で連絡を取り合ったことなどを共有しました。

そのうえで、▽孤立地区の把握に時間がかかり、支援物資の輸送に時間がかかったり、▽消防や自衛隊などと活動地域が重複したりするなど、ほかの機関との情報共有に課題が残ったとして、今後、関係機関と連携した訓練や協議を実施することの必要性を訴えていました。