奈良 三郷町 宗教団体の施設で火事 1人死亡

29日朝、奈良県三郷町の宗教団体が断食などに利用している施設で火事があり、1人が死亡しました。警察が身元の確認を進めるとともに、火事の原因を調べています。

29日午前8時ごろ、三郷町にある宗教団体が運営する施設から火が出ていると、近くのホテルの従業員から消防に通報がありました。

消防車など10台が出て消火に当たり、火はおよそ2時間半後にほぼ消し止められましたが、この火事で建物合わせて3棟が全焼し、警察などによりますと、1人が救出され、その場で死亡が確認されました。

この施設には男性が1人で住み込みで働いていて、火事のあと連絡が取れなくなっているということです。

宗教団体によりますと、施設は断食を目的とした人が利用するためのものだということで、警察は亡くなった人の確認を進めるとともに火事の原因を調べています。

現場は近鉄生駒線の信貴山下駅からおよそ3キロ離れた山の中です。

通報したホテル従業員「屋根の上まで火 黒い煙上がっていた」

消防に通報した現場近くのホテルの従業員は「建物が燃えているのをホテルの支配人が発見し、自分が通報した。現場を見に行くと建物の屋根の上まで火が広がり黒い煙が上がっていた。ふだんは静かで何もない場所なので驚きました」と話していました。