1月の鉱工業生産指数 2か月ぶりの低下 基調判断を下方修正

企業の生産活動を示す先月・1月の鉱工業生産指数は2か月ぶりに低下し、経済産業省は基調判断を「一進一退ながら弱含んでいる」と下方修正しました。

経済産業省によりますと、先月の鉱工業生産指数は2020年を100とした指数で97.6となり、前の月を7.5%下回りました。

自動車メーカーの「ダイハツ工業」が国の認証を不正に取得した問題で出荷を停止したことや、大雪の影響でメーカー各社が工場の稼働を停止したことなどから、全体の15業種のうち、「自動車工業」など14業種で生産が低下しました。

一方、企業の生産計画は今月と来月はいずれも上昇すると見込んでいるものの、先月の落ち込みが大きいとして、経済産業省は鉱工業生産の基調判断を「一進一退ながら弱含んでいる」として、下方修正しました。

下方修正は去年7月以来、6か月ぶりです。

経済産業省は今後の見通しについて、「能登半島地震の影響は今のところ限定的だと見込んでいる。自動車工業については生産の影響が幅広い業種に及んでいて、今後の需給状況などを注視する必要がある」としています。