石川 七尾市の高校で「能登の復旧と復興」について考える授業

石川県七尾市の高校で、能登半島地震からの復旧と復興について考える授業が行われ、生徒からは「2次避難した人たちが地元に戻るためには、仮設住宅の整備や支援金の支給を急ぐ必要がある」といった意見が出されました。

県立七尾高校では毎年、「能登をよくするにはどうすればよいか」をテーマに2年生が授業を行っていて、ことしは、能登半島地震を受けて「能登の復旧と復興」にテーマを変更して取り組むことになりました。

およそ200人の生徒が30の班に分かれ、2次避難などで登校できない生徒が参加できるように、授業はバーチャル空間を使って行われ、生徒たちは「アバター」と呼ばれる自分の分身で参加しました。

この中で、生徒からは「断水によってトイレなどの衛生面が悪化するため、それに対応する施設を早期につくる必要がある」という指摘や「2次避難した人たちが地元に戻るには仮設住宅の整備や支援金の支給を急ぐ必要がある」といった意見が出されていました。

生徒たちは、今回出された意見をもとに、班ごとに復旧や復興についてのテーマを決め、ことしの夏ごろに発表することにしています。

授業に参加した女子生徒は「意見を話すことで、新たな気付きもありました。グループでは、メンタルケアをテーマに意見を深めることになったので、よりよい提案にしていきたい」と話していました。

男子生徒は「実際に被害を体験したからこそわかることもあるので、その経験を取り入れたい」と話していました。