ローイング 荒川龍太 パリオリンピック代表に内定

ローイング、男子シングルスカルのパリオリンピックの代表選考レースが行われ、29歳の荒川龍太選手が2大会連続の代表に内定しました。

パリオリンピックのローイングで、日本は去年の世界選手権の結果、男子シングルスカルの出場枠を1つ獲得していて、28日にその枠をかけた代表選考レースの決勝が埼玉県戸田市で行われました。

2000メートルの距離で競うレースには6人が出場し、序盤から荒川選手がリードすると、中盤以降は後続との差を広げて、そのままトップで7分6秒19のタイムでフィニッシュしました。

この結果、荒川選手は11位だった東京大会に続いて、2大会連続のオリンピック代表に内定しました。

2大会連続のオリンピックへ

荒川龍太選手は横浜市出身の29歳。

前回の東京オリンピックでは、日本の選手として男子シングルスカルで、1996年のアトランタ大会以来となる出場を果たし、11位に入りました。

高校まではバスケットボールをしていましたが、進学した一橋大学で、ボート部の勧誘を受け、競技を始めました。

身長1メートル85センチの体格を生かしたダイナミックなこぎが持ち味です。

2018年のアジア大会では男子シングルスカルで銅メダルを獲得し、2023年のアジア大会では2大会連続のメダルとなる銀メダルを獲得しました。

さらに2023年9月の世界選手権でもこの種目で8位に入って、日本の出場枠を1つ獲得し、今回、2大会連続のオリンピック代表に内定しました。

荒川龍太「安心した」

荒川選手は「率直な感想としては安心したというのがいちばんだ。よかったところは勝てたところで、内容としてはあまり自分のやりたいこぎができなかったので、それを本番に向けてできるようにしたい」と喜びと今後に向けた課題を口にしました。

パリオリンピックに向けて「東京大会の時はスタートが苦手で海外の強豪にはスタートで差をつけられたが、最近はスタートを改善して、もともと得意だった中盤で勝負できるようになっている。パリオリンピックでは前回の成績を上回ってメダルをとりたい」と決意を話しました。