「トー横」と「グリ下」繁華街で活動する東西の支援団体が協定

新宿 歌舞伎町の「トー横」と、大阪 ミナミの「グリ下」。若者が集まる繁華街で活動をする東西の支援団体が協定を結び、若者が抱える悩みなどをSNSなどで発信する取り組みを始めることになりました。

28日は、「トー横」を拠点に活動する「日本駆け込み寺」と、「グリ下」で活動する「ひとりぼっちにさせへんプロジェクト」の、代表者などが新宿区役所に集まり、悩みを抱えている若者の支援を目指して協定書を交わしました。

トー横やグリ下には、家庭や学校に居場所がない中高生などが全国から集まるようになり、なかには犯罪やトラブルに巻き込まれるケースも出ています。

それぞれの団体では、トー横などに集まる若者たちについて知ってもらおうと、若者たちの悩みや夢などをSNSなどを通じて発信する取り組みを始めることにしています。

今後は、いち早く必要な支援につなげるための仕組みづくりを目指すことにしています。

日本駆け込み寺の天野将典代表理事は「SNSを通じて全国から多くの子どもたちがトー横やグリ下に集まる。歌舞伎町だけでなく、全国で取り組まなければいけない問題だ」と話していました。

ひとりぼっちにさせへんプロジェクトの田村健一代表理事は「2つの団体が連携することで、手を差し伸べるきっかけを多く作りたい。民間企業や自治体も含め、オールジャパン体制で支援の輪を広げていきたい」と話していました。