【被害状況】石川県 重軽傷者1188人 住宅被害7万4792棟(28日)

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は28日午後2時の時点で241人となっています。また、重軽傷者は、県内全体で1188人にのぼっています。

241人死亡確認(28日午後2時)

自治体ごとにみますと、
▽珠洲市で103人
▽輪島市で102人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いがあるのは、
▽珠洲市と能登町でそれぞれ6人、
▽輪島市で3人のあわせて15人です。

内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり、体調を崩したりして命が失われるケースをいいます。

また、重軽傷者は、県内全体で1188人にのぼっています。

安否不明9人(28日午後2時)

能登半島地震で、石川県は安否が分かっていない人として、9人の氏名や年齢などを公表し、広く情報の提供を求めています。

今回の地震で、県は被害を受けた地域にいたとみられる人の所在の確認を進めています。

石川県は家族や親族などからの情報をもとに自治体を通じてまとめた、安否が分かっていない人、あわせて9人の名前、住所、性別、年齢を公表しています。

9人の住所はいずれも輪島市で年齢は56歳から94歳となっています。

県は、この中には転居などで連絡が取れないものの無事だった人も含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。

連絡先は、石川県危機対策課、076-225-1306です。

避難者 1万1612人(28日午後2時)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、28日午後2時の時点で、480か所で合わせて1万1612人となっています。

自治体別にみると、
▽金沢市が1か所で0人、
▽七尾市が31か所で751人、
▽輪島市が61か所で1997人、
▽珠洲市が44か所で1254人、
▽羽咋市が1か所で27人、
▽かほく市が1か所で6人、
▽津幡町が1か所で7人、
▽内灘町が2か所で54人、
▽志賀町が20か所で510人、
▽中能登町が1か所で23人、
▽穴水町が22か所で577人、
▽能登町が37か所で671人となっています。

また別の市や町から避難して来る人を受け入れる18か所の「広域避難所」などに避難している人は、合わせて828人です。被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は2か所で合わせて129人です。

このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は238か所で合わせて4778人です。

住宅被害 7万4792棟(28日午後2時)

今回の地震で石川県内で被害が確認された住宅の数は7万4000棟余りとなっています。

石川県によりますと、28日午後2時現在で県内では能登地方を中心に7万4792棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて5126棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万5158棟
▽小松市では、全壊が1棟、半壊が53棟、一部破損が1976棟
▽輪島市では、全壊が3318棟、半壊が3134棟、一部破損が6096棟
▽珠洲市では全壊が3173棟、半壊が2486棟、一部破損が3783棟です。

また、
▽加賀市では全壊が9棟、半壊が31棟、一部破損が1544棟
▽羽咋市では全壊が64棟、半壊が455棟、一部破損が2116棟
▽かほく市では全壊が8棟、半壊が230棟、一部破損が1213棟
▽白山市では一部破損が291棟
▽能美市では全壊が1棟、半壊が9棟、一部破損が1001棟
▽野々市市では一部破損が37棟
▽川北町では一部破損が19棟
▽津幡町では全壊が7棟、半壊が46棟、一部破損が1495棟
▽内灘町では全壊、半壊、一部破損があわせて1528棟
▽志賀町では全壊、半壊、一部破損があわせて6412棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町では全壊が9棟、半壊が47棟、一部破損が943棟
▽中能登町では全壊が49棟、半壊が699棟、一部破損が2143棟
▽穴水町で全壊が488棟、半壊が1406棟、一部破損が2069棟
▽能登町では、全壊が332棟、半壊が864棟、一部破損が4912棟となっています。

1万9000戸で断水続く

能登半島地震から8週間余りがたち、石川県内では水道の復旧作業が徐々に進み断水の戸数は2万戸を下回りましたが、能登地方を中心に依然としておよそ1万9000戸で断水が続いていて住民は不自由な暮らしを余儀なくされています。

石川県によりますと、能登半島地震の発生直後、県内ではおよそ11万戸で断水が確認されましたが、地震から8週間余りがたって復旧作業が徐々に進み、28日午後2時の時点で2万戸を下回りましたが、能登地方を中心におよそ1万9000戸で断水が続いています。

自治体別でみると、ほぼ全域で断水しているのが珠洲市のおよそ4650戸です。

また、
▽輪島市がおよそ6640戸
▽七尾市がおよそ4100戸
▽能登町がおよそ2910戸
▽志賀町がおよそ290戸
▽穴水町がおよそ210戸
▽内灘町がおよそ200戸で断水しています。

石川県は、能登地方の多くの地域で3月末までの仮復旧を見込んでいますが、珠洲市や七尾市の一部の地域では仮復旧は4月以降になるとの見通しを示しています。

石川県は能登地方では被災した浄水場の機能の回復をおおむね終え、配水管の漏水調査や修繕の作業に入っているとしていて、1日も早い復旧を目指すことにしています。

約710戸が停電(午前11時の時点)

北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では28日午前11時の時点でおよそ710戸が停電しています。

自治体別では、
▽輪島市でおよそ490戸
▽珠洲市でおよそ190戸
▽能登町でおよそ20戸
▽七尾市でおよそ10戸となっています。

北陸電力送配電は、停電しているのは土砂崩れなどで立ち入りが困難な場所や、建物が甚大な被害を受けるなど早期の復旧が見通せない地域が多く、交通手段の改善に応じて復旧を進めるとしています。