米大手デパート メーシーズ 3割の約150店舗の閉鎖を発表

アメリカの大手デパート、メーシーズは27日、全米に展開する500店舗のうちおよそ150店舗を閉鎖すると発表しました。アメリカではネット通販との競争などで小売り業の経営環境が厳しさを増し、店舗閉鎖が相次いでいます。

これはアメリカの大手デパート、メーシーズが27日に行った決算発表にあわせて明らかにしたものです。

それによりますと全米に展開する500店舗のうち、3割にあたるおよそ150店舗を将来性が見込めないと判断し、今後3年間で閉鎖するということです。

会社はネット通販との競争で業績が悪化していて、今月3日までの3か月間の最終的な損益は7100万ドル、日本円でおよそ106億円の赤字でした。

会社としては、大規模な店舗の閉鎖に踏み切ることでコストを削減して経営の立て直しを進めるねらいがあると見られます。

アメリカでは、小売り大手、ベッド・バス・アンド・ビヨンドがネット通販などデジタル化への対応の遅れで経営が悪化し、店舗の数を大幅に減らしたうえで去年4月に破綻しました。

また、去年9月には小売り大手ターゲットが万引きなどの犯罪が多発したことを理由に全米4つの州で合わせて9店舗を閉鎖すると発表するなど、小売業を取り巻く経営環境は厳しさを増し、店舗閉鎖が相次いでいます。