中国で日中韓の学生交流プログラム 東南アジアからも初参加

日中韓3か国の学生が未来志向の協力関係を築くため、世界の課題について意見を交わし交流するプログラムが中国で始まり、10回目のことしは初めて東南アジアの学生も招いて地域を拡大して行われています。

この交流プログラムは、日中韓3か国の政府が結んだ協定に基づいて設立された国際機関「日中韓三国協力事務局」が各国の学生を募って毎年行っています。

10回目の節目となることしは、ASEAN=東南アジア諸国連合の国々の学生を初めて招き、中国南部の南寧で27日に開かれた開会式には、あわせて9か国50人の学生が参加しました。

参加した学生たちは「共通の課題を抱える東アジアの国どうしで、それぞれのノウハウや技術を共有していきたい」とか、「友達をたくさん作り、生涯にわたって交流を続けたい」などと話していました。

この後、学生たちは意見交換に向けて、先進国と途上国の格差の問題などさまざまな課題について専門家の講義を受けました。

日中韓三国協力事務局のイ・ヒソプ事務局長は「未来志向の協力には若者の相互理解が必要になる。3か国の交流を拡大し、東アジアの未来のための協力を進めていく」と話していました。

交流プログラムは来月5日まで行われ、少子高齢化や気候変動など、各国共通の課題をテーマに意見を交わし、国際協力について理解を深めることにしています。