日本の真珠の最大輸出先 香港で国際見本市

日本の真珠の最大の輸出先となっている香港で、宝石や宝飾品を集めた大規模な国際見本市が始まり、日本からもおよそ80社が出展しています。

香港で27日から始まった国際見本市には、44の国と地域から宝石や宝飾品を販売する4000社余りが出展しています。

このうち日本からは、三重県や兵庫県などから真珠の生産や加工、販売を手がける企業などおよそ80社が出展していて、中国本土などのバイヤーたちとの商談に臨んでいました。

日本の真珠の輸出は新型コロナの影響で一時、大きく減りましたが、去年の輸出額は455億円余りで、このうち香港への輸出が383億円余りと、輸出額の80%以上を占めています。(「天然・養殖」の輸出実績 農水省まとめ)

中国東部の浙江省から訪れたバイヤーの女性は「日本の養殖技術はすばらしく、真珠が輝いています。ネックレスやイヤリングに加工します」と話していたほか、同じく浙江省のバイヤーの男性は「中国の市場はとても大きく、日本の生産量は需要を満たしきれていません」と話していました。

三重県の企業の男性は「以前は欧米諸国からも強い需要がありましたが、今は中国やASEANが中心です。いろいろとアプローチをかけたい」と話していました。