白鳥の「北帰行」 例年より3週間ほど早く 山形 庄内地方

白鳥の飛来地として知られる山形県の庄内地方では、冬を越した白鳥の「北帰行」が例年より3週間ほど早く始まり、繁殖地のロシアなどへ飛び立っています。専門家は早まった理由として、この冬は積雪が少なかったため、餌を見つけやすく十分に食べられたことなどをあげています。

鶴岡市の大山上池と下池には、この冬も多いときで5000羽を超える白鳥が飛来しました。

ことしも繁殖地のロシア極東などへ帰る「北帰行」の時期を迎え、27日朝は雪を伴った風が吹く中、白鳥たちは身を寄せ合ったり、羽を広げたりして飛び立つ準備をしていました。

そして午前7時ごろから群れをつくって飛び立っていきました。

「日本白鳥の会」の元理事の角田分さんによりますと、「北帰行」が、ことしは例年よりも3週間ほど早い2月10日ごろから見られるようになったということです。

その理由として角田さんは、この冬は積雪が少なかったため餌を見つけやすく十分に食べられたことや、2月に入ってからは水田が乾いて固くなり土の中の餌が食べにくくなったことをあげています。

庄内地方の白鳥の「北帰行」は3月初めごろまで続く見込みです。