スペイン 世界最大級モバイル展示会 生成AIや「6G」など披露

世界最大級のモバイル関連の展示会がスペインで始まり、生成AIや次世代の通信規格「6G」などを主なテーマに最先端の技術が披露されています。

スペインのバルセロナで26日から始まった展示会には、世界各国からおよそ2700社が出展しています。

ことしの主要テーマは「生成AI」や「5Gのその先」などで、最新の機器やサービスが紹介されています。

このうち、ドイツの通信企業はAIを搭載したスマートフォンの試作品を公開しました。このスマートフォンは、行きたい旅行先や日程を音声で伝えるだけで航空便を検索して予約するなど、必要な作業をAIが代わりに行ってくれるということです。

また、NTTドコモは、次世代の通信規格「6G」の活用を想定した展示でものに触れたときに感じる手触り感をデータ化し、ほかの人と共有できる技術を紹介しています。

VRゴーグルと腕や指に専用の機器をつけると、目の前に映る犬をなでたりリードを引っ張られたりする感覚を体験できるブースでは、訪れた人たちがVR=仮想現実空間での犬の散歩を楽しんでいました。

人の感覚や動作をリアルタイムで共有するためには素早い伝達速度が求められることから、通信速度や容量が格段に増す6Gが適しているとしています。

NTTドコモの中村武宏CSOは「6Gでどのような社会を目指すのかこのような場で見せることで、いろいろなパートナーと組んで、よりよいものを作りたい」と話していました。

展示会は29日まで開かれ、9万人以上の来場が見込まれています。