岐阜 岐南町長“セクハラ99件 即時辞職以外選択なし”第三者委

岐阜県岐南町の町長のセクハラの疑いを調査していた第三者委員会は多数の女性職員に対して、少なくとも99件のセクハラ行為が認められ「即時の辞職以外の選択肢はないと考える」などとする調査報告書を提出しました。町長は28日、みずからの進退について会見することにしています。

岐南町では去年5月、小島英雄町長(74)が複数の女性職員にセクハラ行為をしていた疑いが報じられました。

これに対し町長は、スキンシップでありセクハラにあたるとの認識はなかったと説明し、弁護士による第三者委員会が事実関係の調査を進め、28日調査報告書を副町長に提出しました。

それによりますと、多数の女性職員に対して、頭や手のほか、お尻を触ったり、抱きついたりするなど少なくとも99件のセクハラ行為が認められ、当時の法律で強制わいせつ罪に該当する可能性がある行為も確認されたとしています。

また、多数の職員に対して「懲戒」や「クビ」などのことばを伴ったどう喝が日常的に行われていたほか、差し押さえ情報の漏えいなど、違法行為やパワハラ行為が認められたとしています。

町長の弁明については、抽象的で客観的証拠に反するものもあり、信用性が認められないとしたほか、第三者委員会の事務局員の交代を指示するなど調査妨害も行われたと指摘しています。

そのうえで、町長について「即時の辞職以外の選択肢はないと考える」としています。

小島町長は、第三者委員会の調査結果を踏まえて、みずからの進退を判断する考えを示していて、28日、記者会見を行うことにしています。