参院政倫審 立民が開催申し立て説明 野党4党 32人の出席求める

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて参議院政治倫理審査会が開かれ、立憲民主党が、野党4党で32人の出席を求めて審査会を開催するよう申し立てたことについて説明しました。

今回の問題を受けて参議院では立憲民主党など野党4党が、自民党の議員31人と、政治資金規正法違反の虚偽記載の罪で在宅起訴され自民党を離党した大野泰正議員の合わせて32人の出席を求めて政治倫理審査会を開催するよう申し立てています。

これを受けて、27日午後、審査会が開かれ、野党側の幹事を務める立憲民主党の吉川沙織参議院議員が説明を行いました。

この中で吉川氏は「一連の不記載などが複数年にわたり集団的・組織的に行われていることは極めて悪質だ。申し立て対象の議員は進んで審査会に出席し、不記載の経緯と使途などをつまびらかにした上で、政治的・道義的責任を明らかにすることを要求する」と述べました。

参議院での審査会をめぐっては、安倍派の「5人衆」と呼ばれる議員の1人の世耕前参議院幹事長が、開催されれば出席する意向を明らかにしていて、与野党が対応を協議することにしています。

自民 佐藤正久参院議員「議員の意向を尊重」

参議院政治倫理審査会で与党側の筆頭幹事を務める自民党の佐藤正久参議院議員は国会内で記者団に対し「審査会に参加するかどうかの権利は対象の議員が持っているし、参加する場合も公開か非公開かは議員の意向を尊重しなければならないので、丁寧に進めていきたい。まず会派として意向確認という部分から始めて結果として整えばその人から審査するというパターンもあり得る」と述べました。

立民 吉川沙織参院議員「速やかに議決求める」

参議院政治倫理審査会で野党側の幹事を務める立憲民主党の吉川沙織参議院議員は記者団に対し「国民の政治に対する信頼を著しく毀損している以上、審査会を開いて事実を解明すべきで、速やかに審査に入るための議決を行うよう求めていきたい。説明責任を果たすには審査会は公開すべきで、各会派のメンバーと真摯(しんし)に協議をしていきたい」と述べました。